過敏性腸症候群(IBS)

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過敏性腸症候群という言葉を聞いたことがありますか?

胃カメラ、大腸カメラ、腹部レントゲンなどの検査を行っても明らかな病気が認められず、下痢、便秘、腹痛などの下腹部の不快な症状が起こり続ける疾患です。最近ではIBS(irritable bowl syndrome)と呼ばれることも多いです。

下痢、便秘、腹痛などで患者さんの生活の質を低下させます。日本人の約10%が過敏性腸症候群だと言われております。胃腸炎といわれて薬をもらったけど、なかなか改善しない・・などのお悩みがある場合は、過敏性腸症候群の可能性があり、症状に合わせて薬剤を内服することで症状が改善する場合があります。

症状・原因

症状は、下痢、便秘、腹痛、その各々混合タイプがあります。診断基準としては、
①3ヶ月以内にお腹の不快なエピソードが3回以上ある
②排便により症状が楽になる
③症状とともに便の性状が変化する
④症状とともに便の回数が変化する
上記のような特徴を示すものとされていますが、あくまで他の病気を否定した上で、明らかに原因がはっきりしない場合の除外診断に近い疾患といえるでしょう。

治療の流れ

まずは生活習慣を整えて頂くことから始まります。アルコールを控え、高脂肪食は避けましょう。腸が刺激に過敏になっているので、刺激の強いものも避けましょう。朝昼晩の3食をしっかり食べ、睡眠をしっかり取りましょう。それでも改善ない場合は薬物療法です。乳酸菌やビフィズス菌を摂取し、その後、改善ない場合は症状の様々なタイプ(下痢、便秘、腹痛)に対しての薬物療法を行います。

長引く下痢、便秘、腹痛でお悩みの方は当院までご相談ください。